【準2級プラス】では【英文要約】が合格の鍵を握るでしょう・他の級にも言及

中高大学生英語

日本英語検定協会が「2025年度、準2級プラス(新設級)の紹介」とサンプル問題を公表しました。概要などは重複しますので、準2級プラスについての正式で、より詳しい概要をご覧ください。

2025年度 準2級プラス(新設級)の紹介 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)

以下は、サンプル問題を筆者がやってみて、具体的にどこで得点していくか、について書いていきます。大問4の【英文要約】以外の問題については、以前に記事を書いています。参考にしてください。(【英検2級と準2級の間の級】が2025年度から導入されます【準2級プラス】と発表されました

大問4の【英文要約】が新しい問題で、練習が必要です

まず、見出しに書きましたように、【英文要約】が新しい問題で、練習が必要、そして重要だと思います。

【準2級プラス】では24年度から他の級にも導入され、一番対策するべきセクションが大問4の【英文要約】です。
サンプル問題の本文は81語ありました。それを25語~35語に要約します。本文の語を使い、一部、語や表現を変えて、重要な内容を3つの文で書いてみますと、34語になりました。
中学生、高校生の皆さんも同じくらいの語数になるでしょう。本文を使いすぎると35語をオーバーします。

簡潔な文が書けるように、正確な文法知識と、豊かな語彙力が要求されます。つまり、この新しいセクションの【英文要約】には練習が必要です。この大問は【英作文】に次いで配点が大きいと予想します。
しっかりと対策しましょう。
この【英文要約】を対策すれば、他の問題形式は準2級、2級と同様の出題形式です。

大問4の【英文要約】の次に、大問5の【英作文】がありますので、時間配分にも注意しましょう。
選択問題の 大問1の(1)から大問3の (31)までマークシートにかかる時間と筆記2題にかかる時間ではほぼ同じ時間が必要になると思います。それだけに、大問3までは語彙を増やし、サクサクと進めたいものです。


そして時間をかけて対策すべき重要な大問1

大問1は(他の級でも同じですが)語彙と熟語が多岐にわたり、対策が必要です。新説の【準2級プラス】では、「出る順」などの単語帳がなく不安かもしれませんが、単語は「Target 1400」、熟語は「Target 1100」で対応できます。
さらに、この2冊の後半部分まで進めれば、2級へとつなげていけるでしょう。 


確実に得点したい大問2と大問3

2Aの短文の語句挿入(3問)と、3Aのe-mail(3問)問題は全問正解近くを取りたい 6問です。

上記の日本英語検定協会の発表から、「準2級プラス」 合格基準スコアの表だけを掲載します。

(出典:2025年度 準2級プラス(新設級)の紹介 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)

このスコアからもわかりますように、「準2級プラス」は「準2級」と「2級」のほぼ真ん中に位置しています。あと少しで「2級」が合格だったのに、という生徒さんは多かったと思います。


2025年度からの導入です

2025年度からの導入ですが、現在中学生で、英検を受け始める人は、今年度のうちに「準2級」まで、そして来年度に「準2級プラス」する計画を立てると良いでしょう。

この新しい級の受検料は8,500円です。結構な金額です。1回で合格したいですね。どの級を受けるのか、準備や実力、などなど考慮し、選択をしてください。
しっかりと準備して合格をつかみましょう!

他の級にも【英文要約】が入ります

高校生の多くが受検する2級の変更点を取り上げます。

要約問題が入ることで、大問1の文法問題が3問、長文の内容一致問題が4問減ります試験時間は変更ありません。要約問題は45-55語で収めるよう指定されています。
段落ごとに重要点を入れ、接続詞を効果的に使い、論理的に書く練習をしましょう。

2級を目指している生徒は、高校生が多いと思いますので、普段から「書く」機会は多いでしょう。始めは戸惑うかもしれませんが、きちんと練習すれば確実に得点できるので、文法問題や内容一致問題よりも有利になるかもしれません。

選択問題とライティング問題を比較することはできませんが、個人的には【文法問題】は残してほしいと思っています。
それはなぜか?

大学入試で必要だからです。もちろん、一般選抜の場合ですが。仮定法、分詞構文、動名詞などなど入試でも問われる代表的な問題が出題されていました。英検を受ける生徒たちは練習問題に取り組むので文法問題もきちんとやってきたのではないでしょうか。

今は様々な入試の型がありますので、(大学入試の傾向:学校推薦+総合選抜入学者数が一般選抜入学者数を上回っています)その時点(なんらかの入試形態で合格したあと)では大丈夫ですが、大学入学後の英語の授業に影響することがあります。

筆者の担当する授業で、文を正しく訳せない学生がたくさんいます。年々その傾向が強くなっています。(教えている大学の位置づけにもよりますね。偏差値で言うならば、真ん中より少し上です)

正しい文法の知識が抜けていることがあり、わからない箇所はうやむやにして、単語をつなぎあわせて推測?しながら英文を訳していくのです。

英検では、ライティングの観点(文法)を見ることで、文法の力をはかることができるのは確かです。
でも、生徒たちは自分の書ける構文を使って文を書きます

話が少しズレました。
これからも英検を受検する小学、中高生の皆さんに、アドバイスします。大問中で出題されないかもしれませんが、文法も疎かにしないで要約問題、そしてライティング問題の対策をしてください

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