医学部の英語は医療関連の英単語も抜かりなく対策が必要です

中高大学生英語

語彙のインプットはできるだけたくさん

医学、医療関連の英単語もインプットしておくことは重要です。医学部が必ずしも医学、医療系の長文を出題しているわけではありませんが、普段私たちが耳にする病名、またそれに関する語も覚えておきましょう。長文で出てきた時に、注を見る時間が省けますし、注に載っていない場合はラッキーです。他の受験生が単語を推測して英文を読んでいく中、自分は冷静に読み進めることがでるのですから。

文法問題の演習は繰り返す

文法問題を出題しない大学もありますが、医学部の英語対策には、正確な文法の理解が欠かせません。問題集をひと通りやり、抜け落ちている文法項目がないかを確認します。あやふやな文法項目に関しては、文法書を復習しましょう。

リーディングの練習は正確に、かつスピーディーに

基本→受験生が取り組むテキストを終了させたあとは、一般向けの医学、医療系の記事も読み慣れておくことが大切です。医学、医療関連の英文を読み、単語帳に掲載されていない語も文脈から推測し内容を理解する力を養いましょう。
入試問題の英文には注がついていることが多いのですが、ここ数年偏差値が上がってきている大学の長文には、受験生が使用する単語帳に載っていない語にも注がついていないこともあります。出題者の意図として、この語は文脈からわかりますよね、という言葉が聞こえてくるようです。「注釈なしの語彙」に直面しても焦らずに英文を読み進める練習も必要です。

当然ですが、記述問題で得点に差がつきます

国公立大学の二次試験では必須ですが、私立大学でも記述を求める大学があります。英→日(和訳や英文の理解をみるための説明も要約しながら解答する形式)、日→英の出題の場合、日本語自体も難しいので、日本語を自分の表現できる英文にもっていき、文脈に合った語を選択していきます。その作業にはやはり豊かな語彙がものをいいます

英→日の場合も、日本語の意味の選択が意外と難しいです。繰り返しになりますが、文脈に即した日本語をかけるように医療関係の単語の意味もインプットしておくのがよいと思います。

過去問を活用して作戦を練りましょう

過去問に取り組むことは非常に重要です。出題形式、時間配分、難易度が実感できます。数年分の練習をして準備したいものです。しかし、同じ問題は出題されませんので、あくまで参考として。自分は時間内に問題を解き終えることができたか、間違えた問題、手がつかなかった問題を確認します。その結果を元に対策を分析し、語彙力、文法力、長文理解力、記述力をつけていきましょう。

「医学部ならどこでもいい」という受験生は多いです。(筆者の元生徒たちも例にもれず)英語の問題だけでの話ですが、国公立、私立大学では医学部と他学部と共通(同じ)問題を出す大学もあります。このケースは除外して考えます。

文法、語彙、整序問題、長文読解、とバランスよく出題する大学と長文の問題数がとても多い大学(長文の中に語彙、発音、整序問題を埋め込んでいる)、語彙の単独問題の出題、など入試問題の形式は様々です。自分が志望する大学の過去問に一度目を通す、そして勉強法を再考することも重要です。

例えば、発音、アクセント問題は出題する側、指導する側としては得点してもらいたい問題ですが、基礎からきちんと学習してこなかった生徒にとって、今まで間違って覚えてきた語についての修正には意外と時間がかかります。時間的に余裕がある段階で過去問を活用しておきましょう

医学部志望の元生徒

筆者も2,3年に1人くらいは医学部志望の生徒がいます。英語があまり得意ではない生徒が多いので、医学部に限らず対策には時間がかかるのですが。。直近の医学部志望の元生徒の話を書きます。

学校の定期テストが3割くらいだったのが7割半~8割くらいに上がった時点、かつ模試の成績も上がってきた時点で過去問をやってみましたが、入試問題では半分弱くらいの出来でした。やはり入試は一筋縄ではいかない問題も多々あるということです。ちなみに、その時点では入試まで約10か月ありました。過去問を一度やってから、時間にも多少余裕があったので、その後も落胆せず、焦らず、再び語彙、文法、長文問題の演習をやりこんでいき、最後はうまくいきました。

まとめ

医学部の英語といっても、大学によって出題形式は異なります。医学部ひとくくりで、何校も受けるにはそれぞれの対策が必要ですし、移動、宿泊、そして寒い季節の受験、なども考慮すると体力的にも想像以上にきついです。高3の夏くらいまでに、行きたい大学を何校か挙げ、過去問で出題形式を確認し、自分がその大学に挑戦するのか(戦えるのか)を考えて学習を進める必要があります。

上にも書きましたが、文法問題は出題されていない、発音問題など共通テストでは問われない問題が出題されている、長文読解問題の出題数が多い大学、すべての項目においてバランスよく出題している大学など様々です。出題形式との相性も考慮し、志望する大学を決めて(しぼって)、大学が求めている学生像を思い浮かべて対策し合格を勝ち取ってください。

語彙の話に戻ります

理系は科目も多いので、現役の受験生は直前までいっぱいいっぱい(だと思います)です。自分で医学、医療関連の英文を探して読み、覚えておくべき単語をリストアップすることなどはまず不可能です。医学系単語帳もありますので活用されている受験生もいると思います。筆者は今年公に出ている文献を読み、覚えておくと良い単語を記事にしていくことを考えています。需要があるのか、また今年度の受験に間に合わうように頑張ります。微力ながら応援したいと思っています。

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