高校生にとって最強の単語帳は?自分で選んだものを最後までやりきることです

中高大学生英語

単語帳いろいろありすぎてどれがいいのか?
悩みますよね。

本屋さんで手に取って、文字のフォント、レイアウト、派生語、例文付き、
など自分が気に入ったものを買うのが一番です。長い間使っていくものですし。。

ただ、今は多くの高校で指定されたものを使うようです。
その場合は、それをしっかりと進めるのがいいでしょう。週に何回か単語テストもあるでしょうし。

一度に2冊の単語帳を覚えるのは大変です。
まずは1冊しっかりとやってから、次の単語帳に手をのばす、いいと思います。
次の単語帳にいかなかなくても、1冊で終わり、も「あり」だと思います。

私も生徒さんに合わせて、様々な単語帳を使いました。
中には(個人的に)「使いにくいなあ」と思ったものもありました。💦

  

お薦めの単語帳

『必携 英単語 LEAP』(数研出版)

個人的にとても気に入っています。

用例(例文やフレーズ)が詳しく掲載されていて、語の理解にも助かりますし、英作にも役に立つ、と思います。ページを大きく開くことができます(適度な厚さ、文字の大きさ、レイアウトが見やすいです)。多くのことが書かれているのですが、色が落ち着いていて(大きく分けて3色)でおさえているので目が疲れません。横幅が13センチあり、しっかりページを(本のように)開くことができます。手に収まりが良いかどうかも大事かと思います。

単語の意味、発音記号、頻出の熟語などは標準的な単語帳とほぼ同じですが、内容についての3つの良い点を以下に書きます。

1「語のニュアンス」を説明しています。例えば、 “spectator”(p. 186)の欄です。
 “spectator”は「観客(スポーツや催しなどの)観客」、 “audience”は「(コンサートやスピーチ、映画などの)聴衆、観衆」とあります。このことが頭に入っていると英作する時に文脈で迷いなく書けますね。

2「語の使い方」欄に、[注意]するべき語についての説明があります。例えば、“intelligent” (p. 84) には、上記の「語のニュアンス」に加え、“clever”, “wise”, “smart”, “bright” の意味の区別が簡潔に書いてあります。「賢い」という語をどのような文脈で使い分けるか、とても役に立ちます。

3 語の用例(例文、フレーズ)が掲載されている。どのように英語を書くか、フレーズになっているのでそのままインプットしたい欄です。
例えば、 “order” (p. 117) には “order rice directly from the farm”, “obey an order” などよく使われる6つのフレーズが書かれています。

この内容は、[第15刷] を見て書いています。

『システム英単語』 (駿台文庫)  

通称『シス単』です。これも使いやすく1冊目の単語帳としておすすめします。「ミニマル・フレーズ」で単語を表示しており、どの形で覚えるといいのかを分析しています。語をすぐに使えるように「語法や連語関係も凝縮」(『システム英単語』p.VII)しています。

5訂版をお使いください。古い版の [改訂新版] の中にはミニマル・フレーズとして良い例なのか、多少疑問に感じるものもありました。

例えば、”prohibit children from smoking” (p. 115) の”smoking”を ”working”  (p. 115) に、”bury the dead body” (p. 128) を”bury treasure” (p. 157) に改訂されています。
書店に並んでいるのは新しい版ですので安心してください。

『速読英単語』 Z-KAI

必修編  
通称「速単」です。短い英文から単語を覚えるようになっています。入試問題からの英文ですので、様々な分野の英文を読めます。単語の下の方に、熟語、表現などが掲載されています。

小さい文字で書かれていますが、これが大切です。『速単』を使うならば、ここまでしっかり覚えるのが理想です。後ろに「英文解説」もついています。文の構造がわからない時は助かりますね。この内容は、[改訂第7版] を見て書いています。

上級編 
難関大学と書いてあります。確かに中身もつまっています。ここまでやるべきなのか、本人次第です。しっかりと1冊『LEAP』や 『シス単』をやりきり、英文も確認する意味でも上級までいくのか。受験校にもよります。(できることなら、生徒さんの状況を見て相談にのりたいものです)

ただ、この上級編には「英文解説」プラス「例文集」が付いています。これがとても良いです。この例文集にある901の英文がスラスラ書けるとどんなにいいでしょう。901も!と驚きますね。
5つのStageから成り立っています。(Stage1:184文、Stage2:196文、Stage3:191文、Stage4:154文、Stage5:176文)

Stage 1 の始めだけ例を挙げます。「例文集」の番号、5、17(「確実に」という日本語から”surely”を使いそうです)、23の  “infectious humor” (人を誘い込むような)、45の “communication breakdown” (意思疎通がうまくいかなかった)、57の「~を復旧する」の日本語から ”retreive”はすぐには思いつかないです。

英作が必要な大学を志望している生徒さんは、本体をやらなくても、「例文集」だけでもやると良いでしょう。語の難しさや始める時期を考えて、Stage 1 の例文をしっかりやりこむ、など自分なりの戦略を立てましょう。あれこれと手を出しすぎるのも焦りにつながります。
この内容は、[改訂第4版] を見て書いています。

最後に、メッセージ

上記以外にもたくさん素晴らしい単語帳はあります。
どれがいいのか、どれを選ぶべきはわかりません。たまたま学校指定の単語帳が自分にとって覚えやすい、扱いやすい、レイアウトが好き、など些細なことで大好きなお供になることもあります。

教科書(リーディングとコミュニケーション英語)の語彙、単語帳、熟語帳、など英語関連だけでもやることはたくさんあります。でも、やっていくうちに、教科書と単語帳の語彙は重なってきます。

まずは教科書の語彙を軸にして、自分が選んだ単語帳をやりきることです。焦らず、最後まで諦めず、自分のやり方で着実にインプットしてください。
「直前まで見ていた語彙が長文に出てくる」、と書くと嘘のように思えるかもしれませんが、筆者は何度も元生徒たちから聞きましたし、自分自身も(大昔)その経験をしました。

日々、単語帳を見る、音読する、書く時間を確保しましょう。一気に語がつながる日がやってきます。

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