高校生交換留学に必要なELTiSとは
ELTiS(English Language Test for International Students)を受ける予定の方にアドバイスします。 綴りは似ていますが、IELTSではありません。
ELTiSは留学生向けの英語能力テストで、アメリカの高校に留学したい場合は必ず受験し、
必須のスコアをとる必要があります。
今は8割後半のスコアが必要とのこと。
(『高校生交換留学試験 対策問題集』はじめに、を参照)
以前より要求度が上がっているようですね。
それだけ、現地の高校生活を送る(授業の理解のために)には必要なのでしょう。
ELTiS対策問題集ありました
テスト対策のためにやることは何か。
まず、サンプルテスト(ネット上にあります。無料です)をやってみる。
1回分ですのでもっとやりたいと思います。でも、どこにもELTiSの過去問などはないです。
でも、ありました!対策問題集が。
本屋さんでは売っていませんでした。
対策問題集は3冊しか出ていないようですね、筆者も購入しました。
対策問題集にたどりつくまで時間がかかりましたので、
(『高校生交換留学試験 対策問題集』というタイトルでした)↓に販売会社を記載します。
(株)学校良品 ryouhin@chunichi-shobou.co.jp
対策問題集【改訂版】をやってみました
リスニングとリーディングの2部構成、そして後ろの数ページに語彙一覧が付いています。
例えば、対策問題集1 には、数学で出てくる表現(足し算、引き算など)、大きな数字の読み方、教科名とその教科内で必要な語、アメリカ、日本の統治機構名など多岐にわたります。数学で出てくる表現は、リスニング問題に出題するようです。またテストだけでなく、その後の留学生活でも必要ですね。
筆者購入の問題集画像
リスニングセクション
・Part 1:写真問題は全問正解したいですね。
・Part 2:計算問題も難しそうに聞こえますが、このパートだけは2回聴くことができます。最後の1文を聞き取り、2回目で確認すると正解できると思います。計算にはルートの計算問題もありますので注意しましょう。(ルートの表現は語彙集に載っています)このパートも全問正解したいです。
・Part 4の講義のセクションが難しいです。内容が歴史、地理、文学など多岐にわたります。(実際のテストではPart 5が講義形式の問題になっています。『高校生交換留学試験 対策問題集』参照)
他の記事に書いた内容と少し重複しますが、歴史的、地理的な知識があれば落ち着いて聴き取りできるトピックもあります。(英語は地理的なつながりも大切です!)でも、これはあくまで練習問題ですので。
また、予想ですが、 理系の話が出題されるかもしれません。例えば、天体、生物、地質系などです。対策問題集の講義セクションの長さと内容の難易度から推測すると、中学までに習った範囲のことを英語で聴き取りできれば大丈夫でしょう。背景知識として、理科の教科書の内容を復習して、テキストの最後に掲載されている語彙を覚えると良いでしょう。
TOEFLのリスニングの問題で練習したいところですが、TOEFLの対象は大学学部の留学対象のテストですので、内容はより専門的で、語彙も難しく、かなり長く、高校生が多く受検するELTいSの練習には向いていないと思います。
リーディングセクション
・パート1:文法セクション:
動名詞、不定詞を目的語にとる動詞の確認をしておくといいかもしれません。関係代名詞と仮定法の復習も必要です。文法書を使って、各自苦手な文法事項をもう一度復習して、基本問題ができるようにしてください。
語彙問題:
高校生がよく使う単語帳の中、上級レベルです。似ている単語が選択肢に並んでいますので、迷わず解答できるか。後半に長文問題が控えているので時間配分にも注意が必要です。
対策にどの単語帳が良いか、、。受験者の語彙力次第ですが、英検の2級に合格していると仮定して アドバイスしますと準1級の単語をインプットしましょう。対策のテキストの後ろにある語彙集をみると、学校用語についても覚えることが必要です。実際、現地の学校では必須ですので。
以前の記事で書いた単語帳も参考にしてください。どの単語帳がいいの?:高校生版
・パート2:長文(中文)問題
トピックはアメリカの文化、生活、芸術(文学、絵画)、環境問題、など多岐にわたっています。芸術系の対策として、アメリカで著名な文学者や音楽家、画家など、調べて背景知識としておくのもお勧めします。(多くの時間を使わず、教科書に似たトピックがあれば、さらに調べてみる、程度です)
以下、個人的な意見です。昨今の学生はとても有名(とされている)な海外の作家について知りません。もちろん、作品も読んでいません。英米だけの作家だけでも、『国語便覧』などを読んでみてください。(作家の写真付きで親近感がわきます)
日本人なら誰しも知っている作家、作品の英米版は重要だと思います。
ELTiSで高得点が必須のアメリカで、有名なアメリカ人芸術家については対策すべきです。政治関係は物議を醸すでしょうから出題はないと考えます。
以上のことを考えて、別の記事でも読解問題を作成しています(有料です)ので、参考にいかがでしょうか。高校生留学テスト:ELTiSの参考問題(読解問題)を作成しました こちらは3題です。
この記事の最後にも2題作成しました。問題集にはない題材の読解問題です。↓
高校生がよく使う単語帳を完璧に
Target 1900(旺文社), LEAP(数研出版), 速読英単語(Z会、このシリーズはいろいろな種類あり)など多くの高校生が使用する単語帳がありますが、まずは自分が使っている単語帳は完璧にしましょう。
ただし、これらの単語帳をしっかりやっても、 ELTiSの対策問題集には、それ以上の単語も出題されています。 しかし、語彙の問題では、選択肢は消去法でいける問題もあると思います。
(これは対策問題集をやった筆者の感想ですので参考程度にしてください。)
帰国後、日本の大学を受験する予定なら、大学受験を意識した単語帳で語彙を増やしましょう。
余裕があれば、あるいは留学が決まったあとに、TOEFL対策などの単語にも手をのばすことを考えましょう。
留学の経験を大学受験へつなげる
留学後のことですが、大学受験のとき、留学は公募推薦、学校推薦の「売り」になると思いますが、同じ経験を持っている受験生もいるでしょう。
ちなみに、筆者の今までの経験では、留学する生徒は私大文系ねらいの生徒でした。異なる文化を持つ生徒たちと一緒に学校生活を送ることは利点もあり、またその反対もあります。
海外の生活を通して自分が成長することを期待し、ELTiSで高得点をとれるように、がんばってください!
高校生留学試験対策のための個別指導があります!
上記の対策問題集↑を作成している先生たちが個別指導も行っています。
Japan English Academy:英語専門個別指導です。ホームページを確認しました。高校生交換留学試験講座実行委員会で、過去に試験の直前講座を開催していたようですのでピンポイントで指導が受けることができるのではないかと思います。
ホームページは https://jeacademy.wixsite.com/home です。ご参考まで。
筆者も個別指導を行っています。
対策テキストの予習をやっていてどのくらいできているかお知らせくださると助かります。
問い合わせ欄からお申込みください。
前述した過去の生徒たち(私大文系に進学した)はこの個別指導とは別です。苦手な英語を継続的に学習して、成績が上がってきて、上位校を目指すようになり、留学したパターンです。(急に成績が上がった、ということではなく、週に複数回の授業を受け、数年かけて、の結果です)
その場合とは別に、この対策授業だけをお受けし、2時間の1セット~3セットで試験に合格しました。「自分でかなり準備をしたけれども、合格点に至らない」、という状態で指導しました。
ラストチャンス前の対策でしたので、ご本人、そして筆者も相当なプレッシャーでした。ご自宅に伺って指導させていただき、ご本人だけだと聞き洩らし?があるといけない、という理由で親御さんと一緒に対策しました。(初めてのケースでした)
対策問題集をやってみたところ、解説も載っていますので、留学を目指している生徒さんなら、自習でも可能かとは思います。ただし、アメリカを目指している方は合格点が高いため、最後のつめが必要なのだと思います。あと、試験を何回まで受けることができるのか、によって対策の方法が違ってくると思います。留学の斡旋機関によりますが、今はテストの受検が1回だけしかないところもあるようです。
留学に向けて頑張ってください!
テキストにない題材の読解問題を作成しました
1題目 本文、問題、解答、試訳付き 5,528文字です。(短い物語)
2題目 本文、問題、解答、試訳付き 4,668文字です。(音楽のあるジャンル)
いずれもWORDで作成し、ダウンロードできる形式にしています。