12月14日、ESAT-J YEAR 1(中1)と ESAT-J YEAR 2 (中2)の実施要項と、令和6年度の予定について教育庁から発表がありました。(参照 01_notice.pdf (tokyo.lg.jp)
9ページにわたり詳しい説明が書かれています。すでにご存じと思いますが、資料の準備も含め、冬休み前に学校からも説明があることでしょう。
この記事では、スピーキングテスト ESAT-J YEAR 1 (中1)とESAT-J YEAR 2 (中2)のサンプル問題をやった筆者が【今日からできる対策】を考えます。
実施日
2024 年 1 月から 3 月の間に、自分が通う学校で行われます。 実施日は学校から連絡があります。
冬休み中にやるべきこと、できること
スピーキングテストが1月に実施される場合と、3月に実施されるのでは随分と差がありますが、あせらずに、今できることから始めましょう。
特別なこと、と思わずに、まずは最新の情報 ↑ を確認しましょう。(すでに実施の流れなど知っている人も)
そして、中学1年の人は6ページと7ページを、中学2年の人は8ページと9ページのサンプル問題に目を通してみましょう。
以下、今回発表になったサンプル問題の各Partに沿って進めます。
Part A: 音読問題対策
中1、中2の方に共通して言えることです。ここでは音のことについて書きますが、音読の仕方などはESAT-Jの記事をお読みください(【ESAT-J】中学校英語スピーキングテスト対策は教科書の復習からはじめましょう)
複数形になったときの音に注意しましょう
名詞の複数形末尾の発音が[s]なのか[z]なのか、採点のポイントにもなるでしょう。New Horizon 1 の資料編【英語の音と文字】 pp. 146~148を見てください。
普段は発音記号をあまり見ないかもしれませんが、この機会に見ておきましょう。はじめて見たとき、戸惑う記号はおそらく8コだけです(ここでは発音記号が書けず、すみません)。
今のうちに少しずつ慣れてください。発音に迷ったとき、発音記号を正しく覚えていると間違いはしません。これはのちのち、大学受験にも役に立ちます。
Part B~D: スピーキング問題対策
月、季節名、スポーツ名も言えるようにしておきましょう
New Horizon 1 の資料編を見てください。
中2の方は教科書の後ろの資料編にはありません。(New Horizon 1を探してください)
【月と季節】の名前は p. 158に載っています。また、【スポーツ名】は p. 155に載っています。
自分の誕生日、好きな季節、好きなスポーツなど自分についての事柄は普段から練習して、言えるように(もちろん、書けるようにも)しておきましょう。
前置詞に注意して英文をつくりましょう
サンプル問題(中1)では、“under” 「 ∼の下」、 “on”「∼の上」 “in” 「~の中」“at”「∼時に」“around”, “about”「~ごろ」を正しく使えるかが問われています。頻出の前置詞はフレーズで覚えておきましょう。
中2の方は、教科書の資料編 pp. 158~159 に載っています。イラスト付きですのでわかりやすいです。
【どこから英文をさがすのか?】
基本的に、教科書の文から探しましょう。各 Unit の本文を読み直して、前置詞がついている英文を探しましょう。復習にもなります。
例えば、New Horizon 2の p. 4, 3行目に、 “We arrived at the museum at 9:30.” 場所を表す “at”と、時間を表す “at” が復習できます。
そして時間があれば辞書を使って例文にも目を通してみましょう。辞書の活用をおすすめする記事も書いています。参考にしてください。→(できるだけ早い時期から辞書を使う習慣を身につけてください )
基本動詞の確認をしましょう
中1のサンプル問題では、「起きる、歯を磨く、(朝食、昼食、夕食を)食べる」が言えるか、問われていますね。
New Horizon 1 の資料編を見てください。
【1日の生活】についてのフレーズが p. 160に載っています。
このページのイラストを参考に、いろいろなバリエーションを作り、練習してみましょう。
1「学校生活編」として、学校に着く、授業を受ける、お弁当を食べる、教室を掃除する、部活動をする、下校する(学校を出る)と言う練習。
2 「家での生活編」宿題をする、夕食をとる、テレビをみる、お風呂に入る、歯を磨く、寝る時間など言う練習。
28個のイラストがありますので、自分の生活に近いイラストから選択するのもいいでしょう。表現できるように、積極的に声に出してみましょう。
声に出すなら、それを聴いてもらいたいですね。
英語のレッスンに通ってないからできない、と思わずに、親しい友人や、家族の方に聴いてもらってください。
筆者も個人指導をしています。会話だけですと、週に数回練習する必要があります。ご希望にそえるかわかりませんが、指導を希望される方はお問い合わせください。うまくいかない場合に備えて、外国人の信頼できそうな機関のお試しレッスンも受けてみます。また、後日報告します。
中1から始まっています!以前使用していた教科書を手元に準備してください
令和5年度の本試テスト、Part B の No.4を見てください。
イベント名と開催時刻が書かれているイラストに目を通し、案内に書かれていないことで知りたいことを係の人に尋ねる問題です。
山頂の赤の旗が立っている場所に行くための道を選びます。より早く、簡単に山頂に行きたいと考えます。
ですので、「どちらの道を選んだらいいですか」と担当者に尋ねるでしょう。
それを英語にすればいいのです。解答時間は10秒しかないので、簡潔に答える必要があります。
このイラストを見て、思い出した人もいるでしょう。
New Horizon 1 のLet’s Read 1の学習内容と似ています。
Let’s Read 1の学習内容では,2つの情報を読み取ります。
1 登場人物二人のメールのやり取りの内容を把握します。
2 表(登山ルートも参考にしながら)を見比べ、二人が選んだルートを考えることです。
このページを簡素化した形が【ESAT-J 】スピーキングテストに出題されています。つまり、スピーキングテストへの準備は中1から始まっているのです!
Let’s Readは授業では多くの時間を取らないことがあります。(特に定期テスト前になると)テスト範囲にはなっているのに、十分に学習し、大切な内容を習得できていないことがあります。
しかし、授業でやらなくても、新しい文法事項などは入っていないため、それまでの内容を理解し、語彙、表現などを身に付けていれば、自分で学習できるところなのです。
今まで使用していた教科書を手元に準備してください。
Let’s Readのページ を復習しましょう!【ESAT-J 】の対策になります。
一度学習しているので、復習にはそれほど時間はかからないと思います。
まとめ
今日からできる対策をまとめます。
1 最新の情報(実施要項)を確認しましょう。
2 中学1年の人は6ページと7ページを、中学2年の人は8ページと9ページのサンプル問題をやってみる。
3 中学2年の人も1年の時に使った教科書を用意して、
1・New Horizon 1 の資料編【英語の音と文字】 pp. 146~148を見て、発音記号を確認してください。まずは、 目を通すことです。そして少しずつ慣れていきましょう。(そして~以降は、今後発音記号を確認して単語を覚えていくと決めた方におすすめします。今できない場合はまたやれる時にやってください)
・中学1年の人は、教科書の文から、前置詞を伴う英文を拾いだす。
中学2年の人は、New Horizon 2の資料編 pp. 158~159を見て前置詞を確認する。その後、教科書の文から、前 置詞を伴う英文を拾いだす。
・ 基本動詞の確認をする。New Horizon 1 の資料編、【1日の生活】についてのフレーズが p. 160に載っています。このページのイラストを参考に、いろいろなバリエーションの英文を作って練習する。
以上、難しいことはありません。手元にある教科書を使って、できることを考えました。
最短の、1月3週目にスピーキングテストが実施されるとしても、4週間の準備ができます。焦る必要はありません。
1日1項目(まとめの番号順に)ずつ進めるのはどうでしょうか。日々声に出して練習していきましょう。